公明党の西田実仁(まこと)議員が、外国人の運転免許切り替え(外国の免許から日本免許への切り替え)をしやすくしたせいで、外国人ドライバーの交通事故が増えているという噂が流れています。
本当だとしたら早急な対応が必要かもしれませんが、この噂は「デマ」だという説が濃厚になっています。
その真相や経緯について詳しくまとめました。
【噂の経緯】西田まことが何をしたのか?
この噂のおおよその経緯はこうです。
時期 | 内容 |
---|---|
2023年前半 | 埼玉県川口市でトルコ国籍の一部クルド人による、 車の暴走行為やトラックの過積載問題が表面化。 いわゆる「クルドカー」問題 |
2023年9月 | 西田まこと議員がXで「外国の免許から日本免許への切り替えに、 多大な時間を要していることから、その改善を求めていました」と投稿 |
この投稿に対し、外国人の暴走行為や交通事故を危惧している人からの 批判が殺到して炎上 | |
2024年9月 | 札幌市北区で、中国国籍の34歳の女が信号無視による交通事故発生。 日本人女性1名が死亡、2名がけがをした。 |
その後も外国人ドライバーの暴走による交通事故や、 外国人にまつわる国内でのネガティブな報道が相次ぐ | |
2024年11月頃 | 「外国人ドライバーの事故が増えているのは、 公明党が外国人の運転免許を取りやすくしたから」という噂が拡散 |
2024年11月 | 公明党や所属議員らから「一連の噂はデマ」である抗議や証拠の投稿が相次ぐ |
たしかに西田まこと議員が外国人の免許切り替えについて「改善を求めたこと」は事実のようですね。
ただし、西田議員が求めた改善は「試験を簡単にしろ!」ということではなく、
免許切り替えにかかる、免許センター側の事務手続きの手間を改善してほしい
ということです。
つまり日本側の負担を軽減してほしいという要望であり、規制をゆるくしろと言ってるわけではないのですね。
このことは公明党や所属議員らから、以下のように反論の声が挙がっています。
【真相】西田まことが外国人の免許をとりやすくしたことが嘘である証拠
西田議員のX投稿の真意は分かりましたが、本当に西田議員をはじめ公明党が「外国人の免許をとりやすくした」という事実はないのでしょうか?
ここも気になるポイントですよね。
この真相については、公明党の河西宏一議員がエビデンスをもとに解説しています。
投稿を要約するとこんな感じです。
質問 | 回答・解説 |
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公明党が政府に働きかけて、外免切替のハードルを下げた? | いいえ。西田まこと議員が働きかけたのは、自動翻訳機などの導入による改善。 |
試験の内容は変わった? | いいえ。試験の難易度や内容は変わっていない。 |
公明党が国土交通大臣のポストを持っているから仕組みを変えたのでは? | いいえ。運転免許制度を所管しているのは国警察庁の交通局運転免許課。国土交通省に制度変更の権限はない。 |
試験の内容はいつから今の形になった? | 現在の10問形式の知識試験は、平成5年(1993年)の道路交通法改正で導入されたもの。当時、国土交通省(2001年〜)は創設すらされていない。 |
外国人ドライバーによる交通事故発生は問題では? | はい。警察庁提供のデータによると、外国人ドライバーによる日本国内の交通事故が概ね増加傾向にあるので対応が必要。 |
具体的にどう取り組む? | 警察庁に対して以下を要請 ・外免切替の試験内容を見直すことの検討 ・外国人ドライバーに対する安全教育の一層強化(実施中) |
実際に警視庁のデータなどを用いて解説しているので分かりやすいですね。
「西田議員、もしくは公明党が試験をゆるくしたのでは?」という疑問に対しては、今の試験ができた時期を明確に提示することで否定しています。
また、公明党とつながりのある国土交通省には、運転免許制度を変更する権限はないこともはっきり示していますね。
これらのことから、
西田まことが外国人の免許をとりやすくしたことは嘘
であることが証明されています。
まとめ
今回は、西田まこと(公明党)が外国人の免許をとりやすくしたという噂の真相についてまとめました。
噂はデマでしたが、あえて言うなら外国人ドライバーの交通事故が増えている時期だっただけに、西田議員の投稿のタイミングが悪かったのかもしれませんね。
せめて改善要請の内容をもう少し具体的に投稿するだけでも、世間の反応は違っていたかもしれません。
いずれにせよ、交通事故が減っていくといいですね。
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